QUICK企業価値研究所アナリスト 小西慶祐(2023/10/31)
・サマリー
同社は、中国市場のBEV(電気自動車)用トラクションモータシステム(以下E-Axle)の急激な価格破壊を踏まえ、戦略を転換すると表明した。不採算機種の受注を制限、当面は第3世代のE-Axleの開発費用が膨らむとしている。企業価値研究所では、E-Axleの戦略転換を織り込み、24/3期以降の利益予想を減額。過去最高益更新が続くとの見方は変えないが、利益成長は従来想定より鈍化する見通し。成長性の観点では、新型モータを開発し拡販に努めている家電・商業・産業用と、M&Aを積極的に手がけている機器装置に注目が移ると考えている。
・アナリストの投資判断 ~E-Axleの戦略転換による利益成長鈍化が懸念材料。当面は上値の重い展開を予想
直近の株価に基づく翌25/3期の予想PERは15倍。セクター平均との比較では、やや割高感がある。家電・商業・産業用の拡販などから過去最高益更新が続くと予想。M&Aによる成長期待もある。ただ当面は、中国市場向けE-Axleの戦略転換による利益成長鈍化懸念が、株価の上値を抑えるとみている。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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