【日経QUICKニュース(NQN)】食品商社の三菱食品が急伸している。前日比625円(15.39%)高の4685円と、2002年11月以来およそ21年ぶりの高値を付けた。2024年3月期(今期)の連結純利益が前期比28%増の220億円になりそうだと1日に発表した。従来予想の175億円を上方修正し、好感した買いが入った。
年間配当は160円(前期は110円)と、従来計画の130円から引き上げる。三菱食品は食品メーカーから仕入れた商品をコンビニやスーパーに卸している。同社は「人流回復を背景に取引先の小売店で需要が回復し、卸した加工食品の値上げが受け入れられ、採算が改善する」(IR室)と説明。収益力が高い企業との取引を増やすなど採算管理を強めたことも寄与するという。