QUICK企業価値研究所アナリスト 小西慶祐(2023/12/08)
・サマリー
企業価値研究所では、23/12期通期の調整後営業利益予想を、5200億円→5100億円(前期比6%増)と会社計画と同額まで減額する。主に北米のトラック・バス用タイヤと、欧州全体の需要減を反映した。ただ、高採算な鉱山・建設タイヤなど同社が注力しているプレミアムタイヤの販売数量の増加などから、調整後営業利益で小幅ながらも営業増益を達成可能とみた。24/12期以降も、調整後営業利益予想を減額したが、プレミアムタイヤへの特化により24/12期には調整後営業利益で過去最高を更新する見通しとした。
・アナリストの投資判断 ~PERで割安感はないが、利益拡大期待から中期的には緩やかに上値を追う展開を予想
直近の株価に基づく翌24/12期の当研究所予想PERは12倍。過去60カ月(一過性費用を計上した20/12期を除く)の平均PER11倍との比較では割安感がない。このため、当面の上値余地は限定的とみるが、プレミアムタイヤへの特化による来期以降の利益拡大期待から、中期的には緩やかに上値を追う展開を予想する。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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