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大成建設(1801) PS三菱の連結子会社化を公表。現時点では業績予想に織り込まず

QUICK企業価値研究所アナリスト 細貝広孝(2023/12/13)

・サマリー
 会社側はPS三菱(1871)の普通株式を公開買付け(TOB)により取得し、連結子会社化すると公表した。ただ、現時点では業績に与える影響が不透明であり、企業価値研究所では業績予想に織り込んでいない。24/3期通期の連結業績に関して当研究所では、上期受注および上期実績などを踏まえ、売上高を前回予想(23年9月)から800億円減額の1兆6800億円(前期比2%増)、営業利益を同200億円減額の600億円(同10%増)に修正した。また、中期的な業績予想に関しても一部見直している。

・アナリストの投資判断 ~建築工事の採算改善みられるまで株価は上値重い展開
 現在進めている自己株式取得およびPS三菱の連結子会社化による影響を暫定的に加味した当研究所の26/3期予想EPSで算出したPERは12倍程度。建設セクターの予想PER12倍程度と同水準。株価はM&A効果も織り込み、当研究所ではほぼ妥当な水準とみている。今後は、依然として低水準な建築工事の採算が改善するまでは株価も上値の重い展開が継続すると考える。

 

(提供:QUICK企業価値研究所)
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著者名

細貝 広孝

シニアアナリスト

建設・不動産・住宅・住設セクター担当


【プロフィール】
早稲田大学社会科学部卒業後、QUICKに入社。営業本部にてセルサイド・バイサイド向け営業、情報本部にてQUICKのオリジナルコンテンツである「QUICKデリバティブズコメント」プロジェクトの立ち上げなどに携わった後、03年にQBR(現QUICK企業価値研究所)に出向してアナリスト業務に従事。食品セクター、紙パセクターを担当し、現在は建設・不動産を中心としたセクターを担当。
訪問取材に加え、建設現場や住宅・マンション販売の現場、工場などに赴き、「現場の声」を聞き、「現場の温度」を感じながら企業分析・レポート作成に活かしている。


日本証券アナリスト協会検定会員

日本証券アナリスト協会 ディスクロージャー研究会 建設・住宅・不動産専門部会 評価実施アナリスト


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