【日経QUICKニュース(NQN)】米運用会社アーク・インベストメント・マネジメントが運用する旗艦の上場投資信託(ETF)のアーク・イノベーション(ARKK)が大きく上昇した。12月13日の米株式市場では前日比3.7%高の50.17ドルで終え、7月末以来およそ4カ月半ぶり高値をつけた。米連邦準備理事会(FRB)の利下げで株価の割高感が薄れるとの見方からハイテク株に買いが入り、10月の安値から5割近く値を戻している。
FRBは13日まで開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利を据え置いた。だが、あわせて公表した政策金利見通しで2024年に複数回の利下げを見込んでいることを明らかにした。利下げ観測が強まったとして米長期金利が大きく低下し、アークが集中投資する高PER(株価収益率)のハイテク株に資金が流入した。
同ETFの構成銘柄では、暗号資産(仮想通貨)交換業者のコインベース・グローバル(COIN)が8%近く急伸した。医薬品開発のクリスパー・セラピューティクス(CRSP)が5%あまり上昇したほか、オンラインゲームのロブロックス(RBLX)や通信ソフトのトゥイリオ(TWLO)の上げも目立った。