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アステラス製薬(4503) 米社買収の影響を織り込み予想を修正

QUICK企業価値研究所アナリスト 真下弘司(2023/12/18)

・サマリー
 企業価値研究所予想の連結業績は業績表の通り。23年7月に買収した米国Iveric Bio社の影響等を反映し予想を修正。従前は前立腺がん治療剤「XTANDI」の安定した成長、尿路上皮がん治療剤「パドセブ」や急性骨髄性白血病治療剤「ゾスパタ」、血管運動神経症状治療剤「VEOZAH」など重点戦略製品の市場浸透により増収・増益基調が続くと予想していたが、Iveric Bio社の影響で24/3期は減益予想に見直した。

・アナリストの投資判断 ~上値の重い展開を予想
 会社側は上期決算発表とあわせて業績予想を修正(買収の影響を反映し利益予想を減額)、足元の株価は年初来の安値圏にある。「XTANDI」の独占販売期間満了が近づいており、買収は前向きに評価するが、業績修正の影響が払拭されるまでは上値の重い展開を予想する。株価の上昇には次の成長を担う新薬の開発進展、重点戦略製品の市場浸透などが必要となろう。

 

(提供:QUICK企業価値研究所)
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著者名

真下 弘司

シニアアナリスト

医薬品セクター担当


【プロフィール】
00年から現職。医薬品・医薬品卸等を担当。レポート作成に際しては、会社側開示情報に基づく数値分析に、個別取材等の足で稼いだ情報を加えて、平易な文章で誰が読んでもわかるようにと心がけている。また業績のほか、ESG(環境・社会・企業統治)などの観点から企業を評価できないか模索中。


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