【日経QUICKニュース(NQN)】日本マクドナルドホールディングス(2702)は19日、株主優待の送付条件を変更すると発表した。これまで毎年6月末、12月末の株主名簿に記載された100株以上を保有する株主が対象だったが、今後は1年以上継続して保有する株主が対象となる。優待品は変わらず「100~299株」の株主は優待食事券1冊、「300~499株」の株主は優待食事券3冊、「500株以上」の株主は優待食事券を5冊もらえる。
23年12月末から24年12月末の基準日にかけて段階的に変える。23年12月末は100株以上保有する株主が対象、24年6月末は同じ株主番号かつ2回連続で100株以上保有している株主が対象に、24年12月末は同じ株主番号で3回連続で100株以上保有する株主が対象となる。
優待投資家にとっては重要なニュース。簡単に言えば「権利確定前後だけの株主」には優待を付与しないということで、優待投資スタイルでいう「優待クロス」、いわゆる「優待のタダ取り」は実質的に不可となる。タダ取りなんて会社にとっては何らメリットが無いことを考えると、他社でもクロス対策のために今後に長期保有を条件とした優待が増えるのではと推測する。 なおマクドナルドの長期保有の条件は「半年に1回の株主名簿に同一の株主番号で記載かつ100株以上保有の株主」となっており、Xを見ると「端株を買っておいて半年に1回クロス取引すればOK」と書いている人がいるが、この方法で株主番号が継続される保証は無いというか、長期保有して欲しいという趣旨に反するだろと思う。面倒なことして取引手数料が2倍になって逆日歩のリスクが2倍になって…などデメリットを考えたら、優待が欲しいのなら普通にガチホしたほうがQOL的に良い。