【松島 新(米ロサンゼルス在住)】
◇ソフトバンクG出資の米住宅ローン会社、金利上昇で存続の危機
英フィナンシャル・タイムズ紙は21日、ソフトバンクグループが巨額を出資した米新興住宅ローン会社ベター・ホーム&ファイナンスが金利上昇などで存続の危機にあると報じた。SPAC(特別買収目的会社)を介して計画から2年遅れて8月に株式公開したが、株価は95%下落したとしている。2021年以降に従業員の90%超を解雇、累積損は16億5000万ドル(約2350億円)に増えたと伝えた。
(https://www.ft.com/content/c4c50851-c29c-47bf-a409-dab4cbaba6df)
◇戦争状態のロシア、驚きの不動産バブル
米ウォール・ストリート・ジャーナル紙は21日、戦争状態にあるロシアで驚くことに不動産バブルが発生したと報じた。銀行最大手ズベルバンクの住宅ローン金利は16%だが、優遇金利6%もしくは8%との差を政府が負担するプログラムでローン利用者が急増したとしている。需要増で価格は大幅上昇、インフレを招くとの指摘が政府内にあると伝えた。
(https://www.wsj.com/world/russia/russias-economy-has-a-surprising-problem-a-property-bubble-975d7d80?mod=lead_feature_below_a_pos1)
◇プラハ中心部の大学、銃乱射で14人死亡
ユーロニュースは21日、チェコの首都プラハの中心部で銃乱射事件が発生し14人が死亡、重症9人を含む25人程度が負傷したと報じた。事件が起きたのはカレル大学で、死亡した容疑者24歳は芸術学部の男子学生としている。治安当局によると、国際的テロ組織との関連はないと伝えた。
(https://www.euronews.com/2023/12/21/15-killed-in-mass-shooting-in-downtown-prague)
◇アフリカ2位の産油国アンゴラ、サウジと対立しOPEC脱退
英フィナンシャル・タイムズ紙は21日、原油生産量アフリカ2位のアンゴラが石油輸出国機構(OPEC)を脱退したと報じた。2007年にOPECに加盟したが、最近の会合で原油生産削減をめぐりサウジアラビアと対立したとしている。アンゴラ脱退を受け原油相場は下落したと伝えた。
(https://www.ft.com/content/02a98658-f5ef-4dda-abd1-3dc5786e6d46)
◇世界の国債利回り低下、早くも24年末予想超える
英フィナンシャル・タイムズ紙は20日、世界の国債価格が大幅上昇、利回りは2024年末のウォール街予想を超えて低下したと報じた。米10年物国債利回りは3.8%台まで下がり、バンク・オブ・アメリカ、バークレイズ、ドイツ銀行などの来年末予想4%を下回ったとしている。米連邦準備理事会(FRB)のハト派コメントがアナリストのサプライズとなり、市場が動いたと伝えた。
(https://www.ft.com/content/b37018dc-29c4-48c3-8e42-dcea89938e60)
◇バイデン米政権、中国EVの関税上げ検討
米ウォール・ストリート・ジャーナル紙は21日、バイデン米政権が電気自動車(EV)を含む中国製品の関税引き上げを議論していると報じた。中国製EVには既に25%の関税が課せられていて、税率引き上げの消費者への影響はほとんどないとみられるとしている。関税引き上げで、バイデン大統領は2024年選挙戦で中国に厳しい姿勢を示すことが可能になると伝えた。
(https://www.wsj.com/economy/trade/biden-administration-explores-raising-tariffs-on-chinese-evs-e439d87d?mod=hp_lead_pos1)
◇インフルエンサーのブランド、わずか1ドルで投げ売り
米ウォール・ストリート・ジャーナル紙は20日、インスタグラムで100万人のフォロワーを持つアリエル・チャーナスさんが投資家資金1000万ドル(約14億2000万円)を調達して2020年に創業した衣料ブランド「サムシング・ネイビー」が投げ売られたと報じた。ロサンゼルス、ニューヨーク、ダラスの実店舗を全て閉店、多額の債務が表面化したとしている。売却価格は1ドルと算出されたと伝えた。
(https://www.wsj.com/style/fashion/something-navy-arielle-charnas-sale-2eafbdd8?mod=hp_lead_pos8)