QUICK企業価値研究所アナリスト 小西慶祐(2024/02/22)
・サマリー
企業価値研究所は、多額の品質費用の引き当てを踏まえ、24/3期の連結営業利益予想を6400億円→4950億円(前期比16%増)へ減額する。なお今回の引き当てで、今後は燃料ポンプの不具合による追加的な多額の品質費用の発生はなくなるとみている。また今期は、品質費用の引き当てはあっても、前期に続き過去最高益更新を予想、来期以降の利益拡大予想にも変更はない。同社は自動車の電動化の恩恵を最も受けるとの考え方を継続。中期的には、トヨタと共同開発するソフトウェアと、それを内蔵する大規模統合ECU(電子制御ユニット)に注目したい。
・アナリストの投資判断 ~電動化製品の拡大などから利益拡大を予想。株価の上値余地は大きいとの見方を継続
直近の株価に基づく翌25/3期の当研究所予想PERは14倍。過去60カ月(一過性費用が発生した20/3期と21/3期を除く)の平均PER17倍との比較では、割安感がある。インバーターを中心とした電動化製品などの拡販による利益の拡大を予想、株価の上値余地は大きいとの見方を変えない。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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