QUICK企業価値研究所アナリスト 柊宏二(2024/03/06)
・サマリー
企業価値研究所は24/12期連結営業利益を3200億円と予想。前回から据え置く。23/12期の連結営業利益は5割強増加の3288億円と予想比上振れた。建機出荷の伸長など好内容もあった。今期は北米建機の底堅い推移やインドの拡販を見込むが、北米トラクタの在庫充足の反動減、タイの販売低迷継続も見込み、営業利益は前期並みを予想。会社計画は概ね妥当とみる。25/12期、26/12期は業績伸長、営業最高益更新を予想。北米やタイの販売回復、インドの拡販など海外機械事業がドライバーになるとみる。会社の総還元性向目標は40%以上で50%を目指す方針。株主還元は高水準が続くとみる。
・アナリストの投資判断 ~緩やかながら復調傾向が続く見通し
株価は相対的に弱いが昨年後半から緩やかな復調傾向に。現状の予想PERは同社の過去5年平均、セクター平均を下回る。今期増益を展望し難い点はネガティブだが、利益は底堅い見通しであり、来期以降の利益成長や高水準の株主還元への期待、相対的な出遅れ感等も下支えに、株価は緩やかながら復調傾向が続くと予想する。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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