QUICK企業価値研究所アナリスト 谷林正行(2024/03/15)
・サマリー
企業価値研究所は24/3期予想営業利益を1040億円→700億円に減額した。部品のサプライヤーが能登半島地震の影響を受けたことから引き下げた。前期比は、科学事業を非継続事業として遡及修正した前期実績との比較で62%減となる。子会社の事業終了に伴う損失計上で大幅減益に。来期以降の予想では、中国の反腐敗運動の影響などを考慮し減額したが、25/3期の営業利益は一過性の損失一巡で大幅に回復し、26/3期も増益が続く見方に変わりはない。
・アナリストの投資判断 ~中国・円高リスクを考慮。株式相場全体の値動きからやや弱含むとみる
当研究所では当面の株価について、株式相場全体の値動きに対してやや弱含むとみている。能登半島地震の影響については、3Q決算発表時の見通しよりも縮小しそうであることはポジティブだが、中国の反腐敗運動、内製化政策などで先行き不透明感があるため。実際に今期3Qでは中国のみ実質的に販売が減少していることもあり、中国に対する警戒感が続きそうだ。また同社は為替の影響を受けやすいため、円高リスクも注視すべきポイントとなろう。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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