【日経QUICKニュース(NQN)】米半導体大手エヌビディアは18日に開いた開発者会議(GTC)で、米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)の医療テクノロジー部門と手術向け人工知能(AI)の開発で提携すると発表した。AIの利用でリアルタイムでのデータ提供を促進し、手術前や手術中、術後における医師の速やかな判断をサポートする環境を目指す。
J&Jの「MedTech(メドテック)」はエヌビディアの医療機器用AIプラットフォーム「NVIDIA Holoscan(ホロスキャン)」などを利用して、手術向けAIソフトウエアを展開するインフラ構築を加速する。手術でのAI利用は既に始まっているが、J&Jの幹部は発表資料で「エヌビディアとの連携によって信用できるオープンなエコシステムが構築できれば、様々なグループが協力し広範囲で連携がとれ、手術の高度な分析へのアクセスが増すという画期的な革新が生み出されるだろう」と指摘した。