【日経QUICKニュース(NQN)】サイバーセキュリティーの米クラウドストライク・ホールディングスは18日、米半導体大手エヌビディアと戦略的提携を結び、同社のセキュリティープラットフォームでエヌビディアのAIサービスを顧客に提供すると発表した。サイバー攻撃の脅威が続くなか、AIを活用した高度なセキュリティーサービスを目指す。
クラウドストライクの2024年の報告書によると、サイバー攻撃者が企業のネットワークに侵入してから被害が拡散するまでの時間である「ブレイクアウト・タイム」は平均で62分に短縮しており、最短では2分強だった。クラウドストライクは、「最近のサイバー攻撃の速さと高度化された手口に伴い、企業は攻撃阻止に向けてスピードと自動化の性能を高めるAI活用のセキュリティー機能が必要だ」と説明した。
エヌビディアのジェンスン・ファン最高経営責任者(CEO)は、同社の高速データ処理と生成AI技術がクラウドストライクのセキュリティー技術と組み合わさることで「企業は脅威に対する前例のない可視性を得ることができる」とコメントした。