【松島 新(米ロサンゼルス在住)】
◇自社株買いが復活、企業幹部の自信の兆しか
米ウォール・ストリート・ジャーナル紙は9日、米企業の自社株買いが復活し株式相場を押し上げていると報じた。S&P500種株価指数の構成企業による第1四半期(1~3月)の自社株買いの規模は1812億ドル(約28兆2700億円)で前年同期比16%増えたとしている。投資家は企業幹部の自信の兆候と受け止めていると指摘、自社株買いの増加傾向は続くと予想されると伝えた。
(https://www.wsj.com/finance/stocks/stock-buyback-big-tech-314f79c5?mod=hp_lead_pos5)
◇スペイン大手銀BBVA、サバデル銀の敵対的買収に着手
英フィナンシャル・タイムズ紙は9日、スペインの銀行大手BBVAが国内の同業サバデル銀行の敵対買収に乗り出したと報じた。サバデル銀が買収提案を拒否したため、株式の公開買い付けを開始したとしている。スペイン企業の敵対的買収は異例で、スペイン政府は金融システムの打撃になる恐れがあると非難したと伝えた。
(https://www.ft.com/content/a35acf33-79d7-4426-9649-726b407000a2)
◇ブリッジウォーターCEO、全てを「再配線」
英フィナンシャル・タイムズ紙は8日、世界最大級のヘッジファンド、米ブリッジウォーター・アソシエイツのニル・バーディー最高経営責任者(CEO)が運用成績を改善するため抜本的な改革を進めていると報じた。創業者レイ・ダリオ氏から経営を引き継いでわずか1年、「全てを再配線する必要があった」と述べたとしている。旗艦ファンド「ピュア・アルファ」のリターンは競合より劣り、てこ入れ中だと伝えた。
(https://www.ft.com/content/b4ea1456-52d8-42d3-aaa3-f4b6b818438e)
◇手術拒否する病院、全額前払いを要求
米ウォール・ストリート・ジャーナル紙は9日、病院が治療費を全額前払いしない患者の手術を拒否していると報じた。長年にわたり病院は患者の未払いの手術費用の回収に時間を割いてきたが、いまは多くの病院が前払いを要求するようになったとしている。緊急を要する患者には連邦法で治療が義務付けられていて、病院は前払い無しでも医療処置を施すと伝えた。
(https://www.wsj.com/health/healthcare/hospitals-pay-before-treatment-patients-c477e2d6?mod=wknd_pos1)
◇ロブロックス株が急落、弱気見通しで
米CNBCは9日、ビデオゲームのプラットフォームを提供する米ロブロックスの株価が急落したと報じた。経済見通しの不透明感と高インフレを背景に需要が低迷するとして弱気の通期見通しを示したとしている。ゲーム業界の業績は悪化、レイオフ(一時解雇)やスタジオ閉鎖が相次いでいると伝えた。
(https://www.cnbc.com/2024/05/09/roblox-shares-drop-nearly-30percent-as-company-cuts-annual-bookings-forecast-on-muted-player-spending.html)
◇大谷翔平から歯科治療名目で936万円も、水原一平容疑者
米ロサンゼルス・タイムズ紙は8日、大リーグ、ドジャースの大谷翔平の元通訳、水原一平容疑者が大谷から約1700万ドル(約26億5000万円)を盗んだ銀行詐欺罪を認めたと報じた。IRS(日本の国税庁に相当)に虚偽の所得申告をした罪も認める司法取引に応じたとしている。検察によると、水原は歯科治療名目で大谷から受け取った6万ドル(約936万円)の小切手を自身の個人口座に入れ、治療費は大谷の銀行口座から不正送金で支払ったと伝えた。
(https://www.latimes.com/california/story/2024-05-08/shohei-ohtani-former-interpreter-ippei-mizihuara-plea-agreement)