QUICK企業価値研究所アナリスト 小西慶祐(2024/05/17)
・サマリー
25/3期の連結営業利益見通しについて会社側は、前期比25%増の2500億円を計画。前期に国内エンジン認証関連費を計上した反動などを見込んでいる。企業価値研究所は、営業利益予想を2450億円→2600億円(前期比30%増)へ増額。前期実績や足元の受注状況から産業車両事業の見通しを引き上げ、会社計画を上回る予想とした。同社は、企業価値向上の取り組みを説明。27/3期に営業利益3000億円以上、27/3期から28/3期にかけてROEを6%へ引き上げるとした。当研究所は、営業利益目標は達成可能とみるが、ROE目標は保有するトヨタ株の動向次第と考えている。中期的には、トヨタと共同開発中の次世代電池に注目したい。
・アナリストの投資判断 ~産業車両事業の業容拡大、次世代電池への期待から、緩やかな株価上昇を引き続き予想
直近の株価に基づく25/3期の当研究所予想PERは17倍。セクター平均との比較では割安感がある。今後は、産業車両事業の業容拡大を予想、次世代電池への成長期待などもあり、緩やかな株価上昇を引き続き予想する。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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