QUICK企業価値研究所アナリスト 佐久間聰(2024/05/29)
・サマリー
企業価値研究所では、25/3期の連結経常利益は前期比54%減の3500億円を予想。前回予想(4150億円)から減額する。燃料高による燃料費負担の増加を見込んでいるため。前期に比べ、燃料費調整制度に基づくタイムラグ影響額の悪化、燃料高による燃料費負担の増加、送配電事業の収支悪化などで大幅減益へ。26/3期は高浜原発3・4号機が運転開始40年を迎え、現時点ではそのまま稼働が継続することを想定していない(5月29日、原子力規制委員会は運転期間を60年に延長することを認可)。
・アナリストの投資判断 ~株価指標面での割安感が無いことなどから株価の上値は追いにくいと予想
直近の株価での実績PBRは過去10年間のレンジでみると割安感は無い。25/3期の年間配当金の計画は60円と東日本大震災前の水準に戻したが配当利回りと長期金利の差は縮小している。当研究所では、株価指標面での割安感が無いこと、配当利回りの魅力にも乏しいことから、株価の上値は追いにくいと予想する。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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