QUICK企業価値研究所アナリスト 小西慶祐(2024/06/10)
・サマリー
25/3期の連結営業利益見通しについて会社側は、前期比36%増の1000億円を計画。主力のPT(プレシジョンテクノロジーズ)中心に、全事業で営業増益を目指す考え。企業価値研究所も、会社計画と同額の従来の営業利益予想を据え置く。続く26/3期には、営業利益で過去最高を更新するとの見方に変更はない。ボールベアリングの復調を土台に、自動車の電装化が追い風になると見込んだモーターの拡販などが寄与する見通し。同社は、ミネベアパワーデバイス(旧日立パワーデバイス)を買収。当研究所では、今回の買収を前向きに評価、半導体デバイスが成長の新たな牽引役になるとみている。
・アナリストの投資判断 ~半導体デバイスの成長期待などから、株価は緩やかに上値を追う展開を引き続き予想
直近の株価に基づく25/3期の予想PERは18倍。過去60カ月の平均PERとおおむね同水準にあり、割高感はない。今後は、ミネベアパワーデバイス買収による半導体デバイスの成長期待などから、株価は緩やかに上値を追う展開を引き続き予想する。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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