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日本マクドナルドホールディングス(2702) ランチ以外の時間帯で伸びしろ大きく成長ドライバーに、株主還元強化に期待

QUICK企業価値研究所アナリスト 永田和子(2024/06/21)

・サマリー
 既存店売上高は5月まで47カ月連続の前年超え。巧みな商品・マーケティング施策が好調な集客を後押ししているほか、幅広い客層・食事シーンに合わせたメニュー提案が進捗。ランチ以外の時間帯での伸びしろは依然大きく、今後の成長ドライバーに。企業価値研究所は既存店増収率の想定を引き上げ、今・来期の連結営業利益予想(業績表参照)を増額。店舗・人材への投資を加速するなか、来期にかけて3期連続で営業最高益を更新する見通し。前期配当性向は22%と上場企業平均の35%と比べ見劣りするだけに、潤沢なキャッシュを活用した株主還元強化(配当性向引き上げなど)に引き続き期待したい。

・アナリストの投資判断 ~割安感ありとみるが、短期的には材料不足
 来期PERは27倍(当研究所予想)。直近6カ月間の平均32.5倍を目安に割安感ありとみるが、短期的には株価反転のきっかけとなるような材料にも乏しい。「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応」の開示や来期からの次期中計の発表(来年2月予定)が待たれる。

 

(提供:QUICK企業価値研究所)
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著者名

永田 和子

シニアアナリスト

小売セクター、ゲーム・アミューズメントセクター担当


【プロフィール】
早稲田大学第一文学部日本史学科卒業。東京証券(現東海東京証券)入社。入社直後から調査部門でアナリスト業務(小売、繊維・紙パルプ、食品、ゲーム)に就く。03年にQBR(現QUICK企業価値研究所)へ。企業調査歴30年。


日本証券アナリスト協会 ディスクロージャー研究会 小売専門部会、広告・メディア・ゲーム部会、新興市場部会 評価実施アナリスト


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