過去の歴史を振り返ると、あくまで結果とはいえ、日銀には金融緩和の「出口戦略」を実施する上でトラウマとなるような2つの大きな失敗があったのではないか。
その1つ目は1980年代末から1990年代初頭、資産バブルの下で行われた急速な金融引き締めだ。政策金利の引き上げとマネタリーベースの縮小が同時に行われた。
国民経済計算統計によれば、1990年末における土地の価値は2531兆円だ。1985年末は1083兆円だったので、わずか5年間で2.3倍になった。この間、名目国内総生産(GDP)は1.3倍であり、実体経済を大きく超える資産価格の膨張、即ちバブルであったことは間違いない。
それが、金融引き締...
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