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日東電工(6988) 数量増と円安の効果で25/3期の業績予想を上方修正

QUICK企業価値研究所アナリスト 伊藤健悟(2024/07/30)

・サマリー
 企業価値研究所では、25/3期の連結営業利益について従来予想の1500億円から1800億円(前期比29%増)に引き上げる。オプトロニクス部門を中心に販売数量が想定以上に増加しているのに加え、2Q以降の為替の前提を1ドル=145円→同150円に変更したことで、大幅な上方修正となった。26/3期以降も為替の影響を大きく受けるが、各種光学フィルムや高精度基板などの販売数量拡大に加えてヒューマンライフ部門の損益改善などにより、業績は着実な拡大基調をたどると予想する。

・アナリストの投資判断 ~業績拡大を追い風に株価は上昇へ
 24年6月上旬に一時1万2000円を割り込んだ同社の株価は、その後業績への影響が大きい為替の動向などをにらみながら値を戻しつつある。直近では25/3期の当研究所予想連結PERで14倍台と、過去の平均的な水準をやや下回る。為替市場の動向などに不透明感はあるものの、業績は着実に拡大する公算が大きく、過去の平均並みとなる同16倍程度の評価は可能であり、株価は上昇に向かうと考える。

 

(提供:QUICK企業価値研究所)
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著者名

伊藤 健悟

チーフアナリスト

化学・繊維・トイレタリー・電力・ガス・石油セクター担当、投資戦略


【プロフィール】
大阪大学経済学部卒業。山一證券入社、メリルリンチ日本証券を経て、現在に至る。
山一證券在籍時は個人向け営業に従事。マクロ、ミクロの両面からの事業環境・経営状況の分析に加え、その際に培った個人投資家の視点も重視しつつ、レポートの作成や講演などを行うことを心がける。


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