【QUICK Market Eyes 上野航】8月6日の東京株式市場で、味の素(2802)が大幅に3日続落している。前場に一時前日比9%安の5124円まで下げ幅を広げ、3月15日に付けた年初来安値を更新した。5日に発表した2024年4~6月期の連結決算(国際会計基準)で主要項目が市場予想を下回ったのを嫌気した売りが優勢になっている。
4~6月期の売上高は前年同期比8%増の3655億円だった。調味料・食品を始め主力事業が好調だったのに加え、円安が収益を押し上げた。海外子会社からの配当を増やしたため一時的な税金費用が増加し、純利益は12%減の239億円だった。市場予想の平均であるQUICKコンセンサス(7月31日時点)の売上高3659億円(6社平均)、純利益282億円(3社ベース)をそれぞれ下回った。
25年3月期の業績見通しは据え置いた。