QUICK企業価値研究所アナリスト 永田和子(2024/08/20)
・サマリー
連結営業利益の企業価値研究所予想は業績表の通り。今期1Qの想定以上の「Switch」ビジネス失速を受け今期予想を大幅減額したが、後継機による再成長シナリオは不変。当研究所は前回同様、後継機発売を25年4月と想定。世代交代期に当たる来期・27/3期は4000億円台の連結営業利益が続く見通しだが、新しい娯楽体験提供や「ニンテンドーアカウント」を介したユーザー資産引き継ぎによる「Switch」からの順調な移行を前提に、後継機発売4年度目に当たる29/3期に8期ぶりの最高益更新を見込む。
・アナリストの投資判断 ~後継機による最高益更新予想(29/3期)を踏まえ株価上昇余地ありとみる
連結営業最高益更新を見込む29/3期EPS466円に基づくPERは17倍。当研究所が評価基準とするPER20倍を目安に、株価上昇余地ありとみる。会社側が今期中に行う後継機に関するアナウンスを待ちたい。ただし、後継機に対し、ハード価格が高い、新しい娯楽体験に乏しい、同時発売ソフトの布陣が弱いといった評価が下された場合、株価下落につながるリスクも。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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