QUICK企業価値研究所アナリスト 小西慶祐(2024/08/21)
・サマリー
25/3期の連結営業利益見通しについて企業価値研究所では、産業車両事業を会社想定より強めにみた従来予想2600億円(前期比30%増)を据え置く。産業車両事業の1Qの営業利益は、値上げや為替の円安効果などで前年同期比42%増と好調に推移しており、引き続き会社計画を上振れる可能性があるとみている。同社は、企業価値向上の取り組みを説明。27/3期に営業利益3000億円以上、27/3期から28/3期にかけてROEを6%へ引き上げる方針を示している。当研究所は、営業利益目標は達成可能とみるが、ROE目標は保有するトヨタ株の動向次第と考えている。中期的には、トヨタと共同開発中の次世代電池に注目している。
・アナリストの投資判断 ~産業車両事業の業容拡大、次世代電池への期待から再び高値圏へ持ち直す余地ありとみる
直近の株価に基づく25/3期の当研究所予想PERは13倍。セクター平均17倍との比較では割安感がある。今後の株価は、産業車両事業の業容拡大、次世代電池への成長期待などから、再び高値圏へ持ち直す余地はあるとみている。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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