【QUICK Market Eyes 平井啓一朗】8月23日の東京株式市場で、映像コンテンツ制作の東北新社(2329、スタンダード)が続伸している。一時、前日比4.36%高の670円まで上昇し、年初来高値を更新した。同社は22日、アクティビスト(物言う株主)として知られるシンガポールの投資会社3Dインベストメント・パートナーズからのデューデリジェンス(DD、資産査定)を厳格な守秘義務契約を結んだうえで受け入れるとした。経営改革など新たな株主提案などへの思惑的な買いが優勢となっている。
同社はデューデリジェンスを受け入れる理由について、企業価値の向上や株主共同の利益の確保の観点から最良の選択肢を追求するためとしている。一方、株式の非公開化やTOB(株式公開買い付け)は現時点で「相当ではない」とした。