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クボタ(6326) 円安効果で利益は押し上げられているが販売が欧米等で弱く内容は良くない

QUICK企業価値研究所アナリスト 柊宏二(2024/09/06)

・サマリー
 企業価値研究所は24/12期営業利益を3400億円と予想。前回からやや引き上げる。上期利益は堅調だったが、販売は欧米等で弱含み、円安効果で押し上げられた面が大きく、内容は良くなかった。ただ、上期の進捗や円安効果を考慮し利益予想は増額した。会社修正計画(営業利益3300億円)はやや保守的とみる。25/12期、26/12期の利益予想は継続。販売を弱めにみたが、円安効果を勘案した。24/12期予想の増額もあり25/12期営業利益は横ばいを予想。26/12期に業績回復を見込む。総還元性向目標は40%以上で50%を目指す方針。今回自己株式の取得枠を拡充。株主還元は高水準が続く見込み。

・アナリストの投資判断 ~割安感あるが本格回復には時間要する可能性
 株価は8月の急落を経て2000円台まで回復。現状の予想PERは同社の過去5年やセクターの平均を下回る。業績や還元への期待を踏まえると割安感があり、株価には一定の反発余地があるとみる。ただ、販売の弱さや来期増益を展望し難い点は当面重荷となりそうで、株価の本格回復には時間を要する可能性があると考える。

 

(提供:QUICK企業価値研究所)
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著者名

柊 宏二

シニアアナリスト

金融(銀行)・機械セクター、投資戦略、マクロ経済担当

 

【プロフィール】

一橋大学経済学部卒業。三和銀行(現三菱UFJ銀行)に入社後、支店勤務を経て銀行系シンクタンクの三和総合研究所(現三菱UFJリサーチ&コンサルティング)に出向。マクロ経済調査などに従事する。銀行に復職し大企業審査、企業再生などの業務担当を経て、06年に当社入社。銀行を中心とした金融セクターの調査に加え、製造業(機械中心)の調査、投資戦略、マクロ経済調査、なども担当する。顧客向けセミナー・研修・勉強会講師の実績多数。

 

日本証券アナリスト協会検定会員

日本証券アナリスト協会ディスクロージャー研究会 銀行評価実施アナリスト


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