【日経QUICKニュース(NQN)】日本時間10月15日早朝の取引でニューヨーク原油先物相場が急落している。ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)では、米指標油種のWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の11月物は7時ごろに1バレル71.37ドルまで売られる場面があった。中東情勢の混迷が原油供給を細らせるとの思惑が後退し、原油先物には売りが膨らんだ。
14日のニューヨーク市場で11月物は73.83ドルで取引を終えていた。米紙ワシントン・ポストは日本時間15日早朝に「イスラエルのネタニヤフ首相が米国側に対してイランの石油施設や核施設ではなく軍事施設を攻撃する用意があると伝えた」と報じた。イランへの攻撃が限定的となり、石油施設が除外されることで供給不安が後退するとして原油相場の重荷となった。