【日経QUICKニュース(NQN)】丸紅(8002)が11月1日発表した2024年4~9月期の連結決算(国際会計基準)は、純利益が前年同期比5%減の2381億円だった。資源価格下落の影響を受けオーストラリアの原料炭・鉄鉱石事業が振るわず、金属事業が落ち込んだ。市場予想平均であるQUICKコンセンサスの2437億円(10月17日時点、5社)を下回った。
売上高にあたる収益は4%増の3兆8911億円、営業利益は4%減の1451億円だった。
25年3月期(今期)の連結業績見通しは従来予想を据え置いた。純利益は前期比2%増の4800億円を見込む。
■古谷CFO、資源価格下落「想定より弱め、通期で影響」
古谷孝之最高財務責任者(CFO)は同日に開いた2024年4~9月期の決算記者会見で、金属事業の下振れ要因となっている原料炭や鉄鉱石価格の下落について「想定より弱めの実績となっている」と述べた。下期も資源価格の低迷が続くと想定しているとし、「通期を通じて(業績に)影響が出るだろう」と見通した。