【日経QUICKニュース(NQN)】11月19日の東京株式市場で、アドバンテスト(プライム、6857)が反発している。前場に前日比385円(4.23%)高の9485円を付けた。後場も上げ幅を拡大している。米半導体大手のエヌビディアが手掛ける次世代人工知能(AI)半導体の「ブラックウェル」について、搭載したサーバーの過熱トラブルが浮上している。アドテストには試験装置の需要拡大を見込んだ買いが入っているようだ。
アドテストは生成AI半導体向けの試験装置などを手掛ける。岩井コスモ証券の斎藤和嘉シニアアナリストは「ブラックウェルのトラブルでテスト期間が延びたり、テスト項目が増えたりする可能性がある」と述べ、アドテストにとって事業拡大の機会になりうるとの見方を示した。20日にはエヌビディアが2024年8~10月期決算を発表する。岩井コスモの斎藤氏は「ブラックウェルに関する発言にも注目だ」と話す。