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アドバンテスト(6857) 生成AI関連の追い風が強まる。今回も業績予想を増額

QUICK企業価値研究所アナリスト 谷林正行(2024/11/15)

・サマリー
 企業価値研究所は、25/3期通期の予想連結営業利益を1380億円→1740億円(前期比2.1倍)に上方修正した。主力の半導体・部品テストシステム(テスタ)において、生成AI関連の回路の複雑さが同社製品の需要に追い風となっており、1Q決算発表後に続いて引き上げた。来期以降も増額。回復が遅れているPC・スマートフォン向けなどの需要拡大も見込まれ、増収・増益傾向が続くとみている。なお25/3期上期の営業利益は949億円(前年同期比2.7倍)だった。

・アナリストの投資判断 ~しばらくは値上がり傾向が続くとみるが、調整のリスクに留意
 当研究所では今後の株価について、株式相場全体の値動きをやや上回るパフォーマンスを想定している。フィラデルフィア半導体指数は今年7月にピークアウトしたが、同社の株価は25/3期1Q決算発表での会社計画上方修正で値上がりし、今回の上期決算発表でのさらなる上方修正でピッチが加速している。当面はこの上昇傾向が続くとみられる。ただ最近の上昇ペースが急なだけに調整のリスクは高まっている。今後の値動きを注視したい。

 

(提供:QUICK企業価値研究所)
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著者名

谷林 正行

シニアアナリスト

民生エレクトロニクス、精密機器、総合重機セクター担当


【プロフィール】
東京大学工学部反応化学科卒、山一証券経済研究所入社、ベンチャーキャピタル、格付機関、IRコンサルティング会社を経て現在に至る。
新技術、テーマを中心としたレポート作成やベンチャー企業の将来性の判断、財務面を中心とした企業分析など、過去に携わった業務経験を活かし、様々な視点から対象企業を分析することを心掛けている。


日本証券アナリスト協会検定会員

日本証券アナリスト協会 ディスクロージャー研究会 電気・精密機器、機械専門部会 評価実施アナリスト


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