【QUICK Market Eyes 弓ちあき】11月26日の東京株式市場で、IHI(7013)が下げ幅を拡大している。一時下落率は7%を超え、東証プライム市場の値下がり率ランキングで上位に入っている。同社子会社が開発に関わった日本の基幹ロケット「イプシロンS」実証機の26日実施したモーター燃焼試験で、何らかの異常が発生し火災が発生したと伝わり、今後の開発の遅れなどを懸念した売りが膨らんでいる。
イプシロンは宇宙航空研究開発機構(JAXA)とIHI子会社のIHIエアロスペースが開発した固体燃料ロケットで、昨年の試験では爆発事故を起こした経緯があり、今回は対策を講じたうえで今回の試験を実施していた。