日産自「迷走」35年、ホンダと統合協議は大再編の号砲か（永井洋一）
【日経QUICKニュース（NQN）編集委員 永井洋一】経営不振の日産自動車が仏ルノーに出資を仰いだのは1999年3月。株価が89年のピーク（1700円）から290円まで約6分の1に沈んだ半年後だった。「進駐軍」を率いたカルロス・ゴーン氏は、「コストカッター」と呼ばれる豪腕で2006年には株価を1500円台まで回復させたが、18年に特別背任容疑で逮捕・起訴され、国外に逃亡。17日時点で300円台で低迷していた。
日産自のこれまでの35年間は、「迷走」の歴史といっていいだろう。ホンダとの経営統合が実現しても、規模の拡大によるコスト削減効果を期待するだけでは、「ゴーン・ショック」の二の舞いで終...
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