【QUICK Market Eyes 本吉亮】1月16日の東京株式市場で、家具大手のニトリホールディングス(9843)が急反発している。円安ドル高の一服を受けて採算改善への期待感から買いが入った。
米労働省が15日発表した2024年12月の消費者物価指数(CPI)の上昇率は前年比2.9%で前月(2.7%)から伸びが加速した一方で、エネルギーと食品を除くコア指数の上昇率は3.2%と前月(3.3%)から鈍化したことで過度なインフレ懸念が後退した。これを受けて米長期金利が低下して日米金利差が縮小し、16日の外国為替市場で円相場が1ドル=156円台前半に上昇した。ニトリは商品の約9割を人件費の安いアジアなど海外で生産して輸入する製造小売り(SPA)モデルのため、対ドルで1円の円高が年20億円の増益要因になるとみられている。
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