QUICK企業価値研究所アナリスト 伊藤健悟(2025/01/30)
・サマリー
25/3期の連結営業利益について企業価値研究所では、従来予想を7900億円→7500億円(前期比7%増)に引き下げる。顧客の在庫調整でシリコンウエハーの出荷回復が遅れているほか、米国塩ビ樹脂市況も低迷。このため、24/3期との比較では連結全体で増益となるものの、従来予想には届かない見通しとなった。続く26/3期以降は需要が本格的に回復に向かい、増収、増益基調となる見込み。一段の株主還元の強化にも期待したい。
・アナリストの投資判断 ~株価は底入れして徐々に上昇へ
同社の株価は24年秋以降、半導体デバイス市場の回復の遅れや米国塩ビ樹脂市況の悪化で下落基調となっている。直近では26/3期の当研究所予想連結PERで15倍台と、過去の平均である20倍を下回る。26/3期以降は半導体デバイス市場全体が回復に向かうほか、今後株主還元が強化される可能性も高く、一段の下値不安は小さそうだ。当面の事業環境の不透明さを考慮しても、同18倍程度の評価は可能であり、株価は底入れして徐々に上昇に向かうと考える。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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