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清水建設(1803) 前回見直した業績予想を維持。中期的に営業増益基調を見込む

QUICK企業価値研究所アナリスト 細貝広孝(2025/02/06)

・サマリー
 25/3期通期の連結業績に関して企業価値研究所では、3Q累計実績は前回予想(24年12月)の想定内で推移したとの見方から、売上高1兆8500億円(前期比8%減)、営業利益560億円(前期は247億円の赤字)の予想を維持。中期的にも、一部見直した前回予想を据え置いた。
 なお、25/3期3Q累計の連結業績は、売上高が前年同期比8%減、営業利益が357億円(前年同期は520億円の赤字)だった。前年同期に低採算な大型工事の計上があった反動で建築工事の完工粗利益率が改善した。

・アナリストの投資判断 ~株主還元強化への評価の高まりなどで株価に上値余地
 会社側は政策保有株式の前倒し売却策を推進。株式売却により創出した資金はさらなる企業価値向上に向けたM&Aなどの成長投資や、配当・自己株式の取得などの株主還元に配分していくとしている。当研究所では株主還元強化などに対する市場の評価は高まっているとみており、今後、建築工事の完工粗利益率のさらなる改善を確認できれば、株価に上値余地があると考えている。

 

(提供:QUICK企業価値研究所)
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著者名

細貝 広孝

調査部長

建設・不動産セクター担当、投資戦略


【プロフィール】
1992年、QUICKに入社。セルサイド・バイサイド向け営業、QUICKのオリジナルコンテンツである「QUICKデリバティブズコメント」プロジェクトの立ち上げ・運営に携わった後、2003年にQBR(現QUICK企業価値研究所)に出向してアナリスト業務に従事。食品セクター、紙パセクターを担当し、現在は建設・不動産を中心としたセクターを担当。訪問取材に加え、建設現場や住宅・マンション販売の現場、工場などに赴き、「現場の声」を聞き、「現場の温度」を感じながら企業分析・レポート作成に活かしている。20年より出演しているテレビ東京「モーニングサテライト」の「深読みリサーチ」コーナーには不定期で出演。


日本証券アナリスト協会検定会員(CMA)


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