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住友化学(4005) ペトロ・ラービグ再建費用などを吸収し、今期の業績は大きく回復へ

QUICK企業価値研究所アナリスト 伊藤健悟(2025/02/07)

・サマリー
 25/3期の連結コア営業損益について企業価値研究所では、1050億円の黒字(前期は1490億円の赤字)を予想する。24/3期は需要低迷や市況悪化、構造改革費用の計上などで各損益段階とも大幅な赤字を計上していた。今期はPRC(ペトロ・ラービグ)の再建費用など一過性の損失が発生するが、需要回復と合理化などの効果でこれを吸収し、業績は大きく回復しよう。続く26/3期以降も業績の改善基調を見込むが、本格的な利益水準向上へ向け、構造改革の加速に期待したい。

・アナリストの投資判断 ~当面は上値の重い展開が続くと予想
 24年8月にPRCの再建策決定を受けて同社の株価は急騰したが、同秋以降は再度下落。直近では当研究所の26/3期予想連結PERで約9倍と、業界平均並みの水準にある。足元の業績は回復基調にあるが、利益水準が依然として低いうえ、石油化学系事業を取り巻く事業環境に不透明感が強い点を考慮すると、業界平均並みの評価が妥当であり、当面は現状程度の株価で上値の重い展開が続くと予想する。

 

(提供:QUICK企業価値研究所)
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著者名

伊藤 健悟

チーフアナリスト

化学・繊維・トイレタリー・電力・ガス・石油セクター担当、投資戦略


【プロフィール】
大阪大学経済学部卒業。山一證券入社、メリルリンチ日本証券を経て、現在に至る。
山一證券在籍時は個人向け営業に従事。マクロ、ミクロの両面からの事業環境・経営状況の分析に加え、その際に培った個人投資家の視点も重視しつつ、レポートの作成や講演などを行うことを心がける。


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