不透明感極まる株式市場で、「最悪でも想定以上」のリスクヘッジ投資戦術（大川智宏）
【智剣・Oskarグループ 主席ストラテジスト 大川智宏】トランプ政権の関税政策などを受けて、世界的に株式市場の不安定な状況が継続している。昨年まで好調であった米国株もやや調整色を強めているが、それよりも大きくパフォーマンスが劣後しているのが日経平均株価だ。米国株は、調整とはいえ市場全体としては年初来でフラットかややマイナスといった程度だが、日経平均株価は7％を超える大きな下落となっている。
図：年初来のS&P500指数と日経平均株価の推移（年始＝1）
出所：LSEG Workspace
これは、同指数が半導体を中心としたハイテク株のウエイトが大きくなっていることや、製造業や資源をはじ...
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