12日の米国市場でフィラデルフィア半導体指数が7日続伸し、1.02%高の1445.901で終えた。ナスダック指数が連日で史上最高値を更新する中、半導体関連銘柄がハイテク株の牽引役となった。SOX指数が7日続伸するのは、今年1月11~23日に8日続伸して以来、2カ月ぶりのこと。
構成銘柄ではマイクロン・テクノロジーが8.75%高の59.37ドルで急伸し、一時は61.17ドルまで上昇して2000年以来の高値水準を回復して大幅高となった。
野村インスティネットが12日付のリポートで、投資判断の買いを継続しながら目標株価を55ドル→100ドルと2倍近くに引き上げたのが好感された。DRAM価格が2018年4~6月期(2Q)に上昇トレンドに向かうとの見方を示していた。
画像処理半導体(GPU)大手のエヌビディアも1.80%高の249.76ドルと堅調で、一時は253ドルまで上昇して上場来高値を更新した。
ジェフリーズが12日付のリポートで、スティーヴン・スピルバーグ監督の最新映画「レディ・プレイヤー1」によってアドバンスド・マイクロ・デバイシズやエヌビディアの構成のGPU需要が高まるとの見解を示していた。
レディ・プレーヤー1は仮想現実(VR)を取り入れた映画で、VRヘッドセットの需要増が見込まれるとのこと。米国で3月30日、日本では4月20日に公開となるが、AKIRAに登場した金田のバイクやスト2の春麗など、マニア心をくすぐる懐かしいキャラがそこかしこで登場することが話題となっていた。
【SOX、マイクロン・テクノロジー、エヌビディアの株価(終値)推移】
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