トランプ米大統領は16日、米連邦準備理事会(FRB)で金融政策を担当する副議長にコロンビア大学のリチャード・クラリダ教授を指名したと発表した。同氏の名前は昨年後半から浮上しては消えていた。BMOキャピタル・マーケッツのイアン・リンジェン氏は16日付の顧客向けレポートで「過去の著書を紐解けば、単なる経済モデルを追及するタイプではなく政策面の実用性に重きを置いているのが理解できる。これを前提に考えれば、同氏の副議長就任はFRBの金融性に中立性をもたらす可能性がある」との見方を示した。
ひとまず市場の思惑を過度に煽る人事ではなさそうだ。クラリダ氏は議会上院の承認を得たうえで就任する。
(岩切清司)
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