7日の米国市場でパソコン用電源などを手掛け、仮想通貨関連として知られるDPWホールディングスが大幅続落し、7.10%安の0.8639ドルで終えた。仮想通貨のビットコイン(BTC)が1万ドルの節目突破に失敗して大幅安となったことで関連銘柄の一角が軟調だった。コインデスクによれば、ビットコインは1BTC=9188.66ドルまで下げ、前日比で4%超下げた。
米経済専門チャンネルのCNBCによれば、この日に著名投資家らがビットコインに厳しい見方を示したことが売り材料になったという。投資会社バークシャー・ハザウェイを率いるウォーレン・バフェット氏は7日にCNBCのスクウォーク・ボックスに出演し、ビットコインに関して「何も作り出していない資産だ」と厳しい見方を披露した。バフェット氏は従来からビットコインに対して批判的な見解を持っていることで知られるが、この日はマイクロソフトの創業者でビリオネアとしても知られるビル・ゲイツ氏が同じくCNBCに出演し、「ばかげた理論に基づく投資だ。私は簡単な方法があるのなら空売りしたい」と述べたことも警戒されたという。(片平正ニ)
DPWホールディングスの2018年1月からの日足チャート QUICK Qr1多機能チャートより
※QUICKエクイティコメントで配信したニュースを再編集した記事です。トレーダーやディーラー、運用者の方々へ日経平均先物・オプション、債券現物、先物を中心に旬のマーケット情報をお伝えしています。ライター独自の分析に加え、証券会社や機関投資家など運用・調査部門への独自のネットワークから情報を収集し、ご提供しています。