きょう19日に東証マザーズ市場に新規上場したメルカリ(4385)は、11時13分、公募・売り出し価格(公開価格、3000円)を2000円(66.7%)上回る5000円で初値を付けた。その後も上げ幅を拡大し、5300円で前場を終了。前場終了時点での時価総額は7000億円を超え、きのうまでマザーズ市場で首位だったミクシィ(2121)の約2300億円を大幅に上回った。売買代金は858億円を超え、個人投資家の買い意欲の強さがうかがえる。
QUICKコメントチームの取材から、初値が付くまでの動向を時系列にまとめた。
◆9時00分 買い気配で始まる きょう新規上場
◆9時19分 4000円前後で大口約定頻発、立会外で
メルカリが買い気配で始まり、好調な新規株式公開(IPO)が期待されている。既に立会外取引では公開価格(3000円)を大幅に上回る4000円前後で大口約定が頻発しており、8時46分までで64万9600株、25億円の約定があった。
◆9時49分 「サイズは大きくないけど売り届いているよ」
「メルカリ祭りだね。でも、既に売り注文は届いているよ。IPOで取得した投資家だと思うけど。寄ってから売り始めます。サイズは大きくないけどね」(外資系証券トレーダー)
◆10時19分 初値は5000円前後?
「注文状況は5000円で食い合いとなっている。10分で150円ずつ気配上がることを考慮すると、5000円なら11時20分に寄り付くかもね」(外資系証券トレーダー)
◆10時29分 「寄り天は印象悪い、寄ってから5000円が望ましい」
「初値は5000円かとの指摘が出ていたが、寄り付き天井はIPO初日に買った投資家が含み損状態になって印象が悪いので、4000円台で寄ってから、場中に5000円目掛けていく展開が望ましいかな?」(国内証券)。
◆11時13分 5000円で初値つける。公開価格は3000円
◆11時30分 5300円で前場を終了
◆12時28分 ネット証券3社合計で約100億円の買い越し 午前集計
ネット証券3社の売買動向を集計したところ、午前は3社合計の概算で約100億円の買い越しだった。SBI証券、松井証券、楽天証券3社の公表情報や各証券に取材のうえ集計した。
(エクイティコメント山口正仁、デリバティブズコメント片平正ニ、岩切清司、中山桂一)
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