きょう東証マザース市場に上場したメルカリ(4385)は初値5000円に比べ300円高い5300円で取引を終えた。売買代金は1915億円と全市場を通じたランキングで首位となった。
QUICKコメントチームの取材から、後場の寄り付き後の動向を時系列にまとめた。
◆12時43分 メルカリがストップ高の6000円まで上昇後、一転して売り気配に
きょう東証マザーズに新規株式公開(IPO)を果たしたメルカリが激しい動き。12時39分にストップ高水準となる6000円まで上昇後、12時41分に売り気配となった。ネット証券の売買動向で午前は約100億円の買い越しとなっていたせいか午後も堅調に始まったが、ストップ高到達後は利食いも優勢でやや伸び悩む展開となっている。
◆12時52分 「5000円から5500円が妥当水準か、米国事業の成功を信じるならホールド」
「5000円から5500円が足元の妥当な評価水準かと思います。それ以上は過大評価ではないでしょうか。14年に進出し、赤字が続いている米国事業の成功を信じるならホールドしても良いかと思いますが」(国内投信)
◆15時00分 5300円で後場を終了
19日に東証マザーズに新規上場したメルカリの終値は、初値5300円に比べ300円高い5300円だった。終値は公開価格(公募・売り出し価格)の3000円を77%上回った。終値での時価総額は7172億円で東証マザーズで首位。2位のミクシィの2317億円の約3倍の水準にあたる。
◆17時22分 上場初日はネット証券3社で167億円の買い越し、19日集計
きょう東証マザーズに上場したメルカリ株のネット証券3社の売買動向を集計した。上場初日は3社合計で概算167億円の買い越しとなった。SBI証券、松井証券、楽天証券の3社の公表情報や各証券への取材をもとに集計した。前場の集計時点では約100億円の買い越しだったが、後場にかけて個人投資家は買いを増やした。
あるネット証券の情報担当者は「上場後すぐに利用できる一日信用の売買も多く、上昇幅が小幅でもすぐに手じまう動きがみられた」と話していた。
(エクイティコメント山口正仁、デリバティブズコメント片平正ニ、中山桂一)
※QUICKエクイティコメントで配信したニュースを再編集した記事です。QUICKエクイティコメントは、国内株を中心に相場動向をリアルタイムでLIVE解説するQUICKのオプションサービスです。
※QUICKデリバティブズコメントで配信したニュースを再編集した記事です。トレーダーやディーラー、運用者の方々へ日経平均先物・オプション、債券現物、先物を中心に旬のマーケット情報をお伝えしています。ライター独自の分析に加え、証券会社や機関投資家など運用・調査部門への独自のネットワークから情報を収集し、ご提供しています。