QUICKは上場企業の2期先までの業績予想を示すツール「QUICK Forecast 企業業績」を提供している。このツールで精密機器業界をみてみると、テルモ(4543)と朝日インテック(7747)の医療関連2社に勢いがある。
テルモは、2019年3月期の連結営業利益を前期比5.5%増の1145億円と計画している。5月9日の決算説明会によると、増益要因として売上増による粗利益の増加、減益要因として薬価・公定価改定の影響を含む価格下落、販売投資の増加、研究開発費の増加を見込んでいるとしている。一方、QUICK Forecastでは営業利益を1150億円と予想する。
来期(2020年3月期)については、QUICK Forecastは営業利益が1160億円になると計算する。アナリスト予想のQUICKコンセンサス(6月13日時点)は1284億円となっている。
朝日インテックの18年6月期の連結営業利益の会社予想は前期比12.4%増の121億円。血管内治療に使われるPTCAガイドワイヤーや貫通カテーテルのグローバル規模での持続的成長が見込めるという。QUICK Forecastでは今期の営業利益を133億円、19年6月期は150億円と計算している。
※QUICK Forecastは全上場企業約3700社のうち、必要なデータがそろわない一部の銘柄を除き、ほぼすべての銘柄をカバーしている。決算や業績予想の修正などに対応し、タイムリーに予想値を算出することができる。現在はβ版として提供しており、サービス内容は適宜、改善・更新される。QUICKの情報端末の「ナレッジ特設サイト」ではこのほかさまざまな決算情報のコンテンツツールを提供している。