9月の新築住宅販売件数は55.3万件と4カ月連続で減少し、2016年12月以来1年9カ月ぶりの低水準になった。
住宅関連は好調な米経済の中で弱めの動きが目立っているセクター。以前は需要が弱いというよりも現場の人手不足から供給を増やせない供給面での問題といわれてきた。
しかし、住宅市場の低迷に関し「金利上昇や、所得の伸びを上回る住宅価格上昇が続いていることは、需要にもマイナスに働いている」(アナリスト)との指摘もある。
「新築住宅販売の減少と在庫件数の増加を受け、新築住宅の在庫月数(在庫件数÷販売件数)は7.1カ月(前月:6.5カ月)と2011年3月以来の水準に上昇。販売減、在庫増が続いており、新築住宅市場は調整局面」(米国みずほ総研)とみられている。(池谷信久)
■米長短金利スプレッド
※QUICKデリバティブズコメントで配信したニュースを再編集した記事です。トレーダーやディーラー、運用者の方々へ日経平均先物・オプション、債券現物、先物を中心に旬のマーケット情報をお伝えしています。ライター独自の分析に加え、証券会社や機関投資家など運用・調査部門への独自のネットワークから情報を収集し、ご提供しています。また、QUICKデリバティブズコメントでは特設サイト上で「US Dashboard」のサービスを始めました。米経済・市場の変化を見極めるツールです。