12日の米国市場でナスダック版恐怖指数のVXNが大幅に3日続伸し、15.82%高の28.11で終えた。恐怖指数のVIXも3日続伸し、17.79%高の20.45で終え、投資家心理の不安感を示すとされる20の大台を10月31日以来、半月ぶりに上回って終えた。
相場の雰囲気を悪くした銘柄の一つがアップル。5.03%安の194.17㌦で終え、1銘柄でダウ工業株30種平均を69㌦押し下げた。
この日の朝にスマートフォンの顔認証センサーを手掛けるルメンタム・ホールディングスが2018年7~9月期(1Q)決算を発表し、併せて2018年10~12月期(2Q)の業績予想を引き下げた。理由として大口顧客の1社から製品の出荷を減らすよう要請があったことを表明。2018年通期に同社の売上高の構成比はアップルが30%を占めるという。ルメンタムの株価は32.97%安と大幅安だった。
この日はアドバンスト・マイクロ・デバイスが9.51%安、ブロードコムが6.42%安となるなど半導体関連も急落。フィラデルフィア半導体指数は4.43%安となった。アップルをはじめとしたハイテク株主導で相場の地合いが悪化し、ナスダック指数が2.78%安、S&P指数が1.97%安で大幅安となる中、VIX、VXNともに急上昇した。(片平正ニ)
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