10日に株式上場する米ライドシェアサービス最大手のウーバー・テクノロジーズの公募・売り出し価格(公開価格)が45ドルに決まった。公開価格は仮条件(44~50ドル)の下限で決まった。時価総額は約820億ドル(約9兆円)にのぼる見通しだ。
新規上場を受けてソフトバンクグループの投資収益も注目される。ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)によると、ソフトバンクGは2018年に運用する「ビジョン・ファンド」を通じて、ウーバー株を77億ドルで約15%取得したが、上場に伴い投資含み益は30億ドル(約3300億円)に膨らむという。
一方、ウーバーに先駆けて3月末に上場したリフトは足元の株価が55ドルと、公開価格の72ドルを大きく下回っている。成長性への期待は大きいが、赤字続きの業績などが嫌気されている。リフトには楽天が出資しており、両社の株価は似通った値動きをしている。ソフトバンク株も目先はウーバー株の動向に左右される可能性がある。(根岸てるみ)
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