米国の金利低下が加速している。10年物国債利回りは時間外で2.2%を割り込み一時2.18%台へ低下。2017年9月以来の低水準を付けた。金融政策の影響を受けやすい短めのゾーン主導の金利低下であり、米連邦準備理事会(FRB)の利下げを織り込む形になっている。CMEの「Fedウオッチ」では2019年中の利下げ1回以上の確率は9割弱、2回以上の確率は57%まで上昇している。
金利低下とともに原油価格の下落も目立っている。30日の米国市場ではWTIが前日比2.22ドル(3.8%)安の1バレル56.59ドルへ大幅下落となり、ほぼ2カ月半ぶりの安値を付けた。WTIは時間外取引で一段安となり、一時55.80ドルまで下落している。(池谷信久)
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