QUICKコメントチーム=本吉亮
1日の米国市場でオンライン証券大手のTDアメリトレードホールディングが急落。前日比25.8%安の34.67ドルで取引を終えた。下落率は2006年以来で最大を記録した。
■TDアメリトレードホールディング(青)、チャールズ・シュワブ(赤)、イー・トレード(緑)
同業のチャールズ・シュワブは1日、米国またはカナダの取引所に上場している株式、ETF、およびオプションの手数料を無料にすると発表した。7日から取引手数料を現行の4.95ドルから無料とする。これを受けて収益悪化懸念からオンライン証券各社が急落。チャールズ・シュワブ自身が10%安となったほか、イー・トレードも16%安となった。
これを受けてTDアメリトレードも3日から手数料を無料化にすると発表した。顧客争奪に向けたさらなる価格競争による収益圧迫が懸念されている。
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