開示会社:HANATOUR(6561)
開示書類:2024年12月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
開示日時:2024/11/14 16:00
<要約>
2024年12月期3Qの連結業績は、売上高が前年同期比33.4%増の48億1000万円、営業利益が同157.8%増の11億5100万円、経常利益が同171.2%増の10億8800万円、純利益が同22%増の9億9800万円だった。
FIT(「個人旅行者」以下同様)を含むインバウンド需要獲得のため、営業を強化するとともに、生産性向上やペーパーレス化に資する社内業務のデジタル化の推進を継続してきた。売上高増加、営業利益増加、経常利益増加、純利益増加となった。
インバウンド旅行市場は、訪日外客数が2,688万人と、前年同期比54.7%増、2019年比では10.1%増とコロナ前を上回り、堅調に推移している。韓国人向け訪日団体パッケージについては、国内地方空港の国際線復便等に伴い、堅調に推移し、前年を上回る売上高となった。8月気象庁より発表された「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」により、一時的にキャンセルが発生したものの、その影響は限定的な水準に収まっている。韓国以外の地域では、東南アジア、欧州地域の旅行エージェントを中心に、継続して営業を強化しており、売上高は前年を上回った。旅行事業の売上高は21億5300万円(前年同期比30.6%増)、セグメント利益は7億9100万円(前年同期比70.8%増)となった。
ホテル等施設運営事業においては、国内外の旅行エージェント、オンライントラベルエージェント(以下「OTA」)経由の予約が好調に推移した結果、前年に対する国内需要、インバウンド需要はともに増加し、稼働率、客室平均単価についても上昇する結果となった。Tマークシティホテル金沢において、年初に発生した「能登半島地震」の影響は、施設への物理的な被害はなく、被災地となった能登地方への復興支援者の客室需要や、旅行支援施策として実施された「北陸応援割」により、その影響は限定的なものとなった。ホテル等施設運営事業の売上高は21億4100万円(前年同期比28.8%増)、セグメント利益は3億7700万円(前年同期比414.2%増)となった。
バス事業は、貸切観光バスでは、東京、大阪、北海道と九州の4拠点にて、韓国を中心に中国や台湾などからのインバウンド需要の獲得及び、国内向けの営業強化に注力したが、8月発表の「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」によるキャンセルの発生から、売上高は前年を下回る結果となった。送迎バスでは、羽田営業所で行っている海外航空会社のクルー送迎、北海道の札幌営業所における半導体製造工場の建設工事作業員の送迎と、ともに堅調に推移した。ドライバーの採用など業容拡大とともに、社内業務のデジタル化を推進し運行効率と併せ、利益率の向上を目指していく。バス事業については、売上高14億7300万円(前年同期比22.5%増)、セグメント利益2億6400万円(前年同期比76.4%増)となった。
2024年12月期の連結業績は、売上高が前期比28%増の66億円、営業利益が同95.2%増の16億円を計画。
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