QUICK企業価値研究所アナリスト 真下弘司(2019/09/06)
・事業譲渡等を織り込み予想を修正
企業価値研究所予想の20/3期の連結営業損益は1260億円の損失(19/3期は2050億円の利益)。事業譲渡の影響等を新たに織り込み前回予想から300億円損失を縮小。19年1月に買収したシャイアー社の寄与で業容は拡大。買収関連費用や企業結合会計の影響で赤字に転落する見通し。
続く21/3期と22/3期についての当研究所予想も見直したが、主要ビジネスエリアにおけるグローバルブランドの伸長、買収関連費用の軽減等から増益との見方に変更はない。
・1Qは89%増収、90%営業減益
20/3期1Qの連結業績は、売上収益が前年同期比89%増の8491億円、営業利益は同90%減の99億円。シャイアー社買収により9割近い増収だが、買収に伴う企業結合会計や買収関連費用の影響で大幅減益。
・リスクファクター ~新薬開発や訴訟など
・アナリストの投資判断 ~統合効果や開発の進展に注目
株価はシャイアー社買収が表面化した18年年初以降、総じて軟調に推移。シャイアー社買収により製品・開発パイプラインが強化されたが、有利子負債や株式数が増加。20/3期は買収関連費用の計上等から各段階の利益とも赤字となる見通し。株価の上昇にはノンコア(非中核事業)資産の売却やコスト削減の推進等による収益力の強化など統合効果を示すとともに、次の成長を担う新薬の開発進展等が必要と考える。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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