QUICK企業価値研究所アナリスト 真下弘司(2019/09/12)
・一過性要因で今期減益見込む予想据え置き
企業価値研究所予想の20/3期の連結営業利益は前期比2%減の182億円。1Qの業績は概ね想定通り推移しており前回予想を据え置く。医療用漢方製剤は数量ベースでは安定した成長を見込むが、消費税率引き上げに伴う薬価改定と一過性の特殊要因による原価率の悪化、販管費の増加もあり減益予想。
続く21/3期と22/3期の連結営業利益予想も変更なし。21/3期が同8%増の196億円、22/3期は同4%増の204億円。医療用漢方製剤の中期的な数量伸長率は4~5%程度を想定。20年4月の薬価改定の影響は懸念されるが、医療用漢方製剤の安定した成長により増益を予想する。
・1Qは3%増収、15%営業増益
20/3期1Qの連結業績は、売上高が前年同期比3%増の307億円、営業利益は同15%増の52億円。医療用漢方製剤の売上高は同3%増の295億円と堅調に推移。生薬関連コストの低減等から原価率が改善、販管費率の低下もあり2桁の営業増益。
・リスクファクター ~医療制度、原料調達など
・アナリストの投資判断 ~堅調な株価推移を予想
株価は17年6月に上場来高値となる4745円をつけて以降は総じて軟調に推移。17年9月に中国平安保険と資本業務提携したことで米中貿易摩擦や新興国通貨に対する不透明感などが敬遠されているようだ。主力の医療用漢方製剤の安定した成長を背景に業績は順調に推移しており、堅調な株価推移を予想する。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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